国債は信用リスクがなく、満期までの保有を前提とすれば元本が棄損するリスクもないので、無リスク資産と言われます。
一方、株式のように信用リスクや価格変動リスクがある資産をリスク資産と言います。
リスク資産に投資する際に、リスクの見合いとして投資家が要求する上乗せの利回りを、リスクプレミアムと言います。したがって、次式のような関係が成り立ちます。
要求主益率(期待収益率)=無リスク利子率+リスクプレミアム
上図から分かるように金融商品の期待収益率は、
無リスク利子率である短期国債+リスクプレミアムで説明できます。
長期国債:デュレ―ションリスクに対応するリスクプレミアム
社債:信用リスクに対応するリスクプレミアム
株式:市場リスクに対応するリスクプレミアム
金融商品に関する投資判断は、
無リスク資産である国債と比較してどのぐらいの超過収益が期待できるか、
その超過収益がリスクに見合ったものか、
を把握することが重要です。
株式のリスクプレミアムを計る指標として、イールドスプレッドがあります。
イールドスプレッドは、10年国債利回りと益利回りの差です。