「株価はPERで説明できるが、PERは市場センチメントに左右される」
投資指標であるPERは、株価変動の要因を説明する次の式に変換できます。
(参考:金融用語集 PER株価収益率)
PER=株価/予想EPS
株価=PER×予想EPS・・・①
PER:株価収益率
EPS:1株当たり利益
財務指標であるROEは、次の式に変換できます。
(参考:金融用語集 ROE自己資本利益率)
ROE=純利益/自己資本=EPS/BPS
EPS=BPS×ROE・・・②
ROE:自己資本利益率
BPS:1株当たり純資産
①と②から
株価=PER×BPS×ROE
この式から株価は、
PERとBPSとROEの掛け算だということがわかります。
ここでBPSやROEはおおむねアナリストのコンセンサスができていますし、新たな情報があれば瞬時に市場に織り込まれます。
一方、PERは市場センチメント(市場心理)に大きく左右されるため、適正水準の判断はかなり困難です。何倍のPERが適正なのかをより正確に判断するためには、統計的な情報と経験知が不可欠です。