配当利回りは、インカムの収益率を計る指標です。
株式投資に利回りの概念を取り入れたものです。
配当利回り(株式利回り/単位:%)
=1株当たり配当金÷株価
配当利回りは、1株当たりの予想配当金を株価で除したもので、投資した資金額に対する配当金額の比率(利回り)を示しています。
下図は、2017年~2022年の配当利回りに関する統計データです。
過去5年半において、配当利回りの平均値は1.97%、中央値は1.95%、最大値は2.86%、最小値は1.56%となっています。
これは、一般的に株式は2%弱の配当利回りが期待できることを示しています。
「配当利回りと日経平均のチャート」を見ると、
配当利回りが1.6%を下回る局面は株式の割高感が強いことがわかります。
一方配当利回りから株式の割安局面を判断することは難しいようです。
配当利回り(単純平均)と日経平均の動き
(2017年~2022年)
預金の利息、債券の利子、株式の配当金、投資信託の分配金などをインカム(investment income)といいます。
株式投資による利益には、売買差額(キャピタルゲイン)と企業利益の分配である配当金(インカム)があります。
配当利回りはこのインカムだけに注目し、投資に利回り概念を導入した指標です(したがって株式の売買差額や評価損益は考慮していません)。
この投資指標は銘柄間の比較に用いられるほか、預金、債券などインカムがある他の金融商品との収益率の比較に利用できます。
下図は配当利回りと10年国債利回りを時系列の比較したグラフです。