公的な保障(3)-①

【年金保険制度①】

年金保険制度全体の仕組みは4階建てになっています。

 1階 国民年金・・・  全員が加入します。

 2階 厚生年金・・・  会社員・公務員が加入します。

 3階 企業年金・・・  会社員が加入し、通常、運用はそれぞれの事業者 側が行います。(公務員は年金払い退職給付という制度があります。)

 4階 個人年金・・・  個人で加入して、自ら運用します。

1階と2階部分を『公的年金』、3階・4階部分を『私的年金』ともいいます。

また、学生・自営業者などは『第1号被保険者』、会社員・公務員は『第2号被保険者』、第2号被保険者に扶養されている配偶者を『第3号被保険者』といいます。  

 

ここからは1階と2階部分の『公的年金』について職業別にお話しします。

 

自営業者、学生、仕事を辞めた人などは『国民年金』に加入します。

20歳以上60歳未満の人が対象です(12か月×40年=480か月)。

10年加入すると受給資格が得られます。

年金の受取りは原則65歳からで、受け取る金額は加入期間により変わります。

2020年の受取額は、480か月満額の場合、年額781,692円、1か月65,141円です。