前項までお話した所得税・住民税は、国や地方自治体の財源の一部になります。
では、社会保険料とは何でしょうか。何に対して払っているのでしょうか。
それにはまず、社会保障制度について説明しなければなりません。
社会保障とは私達の最低限の生活を守る安全網、セーフティーネットのことです。
具体的には、
①児童福祉、母子福祉などの『社会福祉』
②生活保護などの『公的扶助』
③保健所や保健センターが行う感染症対策などの『保険医療・公衆衛生』
④そしてこれからお話しする『社会保険』、この4つがあります。
④の社会保険制度には、「医療保険」「介護保険」「年金保険」「雇用保険」「労災保険」の5つがあり、職業により加入する保険が変わります。
そして社会保障制度4本柱のうち社会保険制度のみ、私達が保険料を支払うことによって運営され、利用することができます(労災保険は全額が事業者の負担です)。
それではここから、多くの人にかかわりのある医療保険、介護保険、年金保険についてみていきたいと思います。