社会保険料と税金(2)

【税金(所得税)①】

次に税金です。

税金の計算方法は社会保険料と違います。

まず総収入から必要経費を引きます。

必要経費とは自営業者なら材料費・人件費など、会社員・公務員の給与所得控除、年金受給者の公的年金控除などです。

この、総所得から必要経費を引いた残りを『所得』と呼びます。

所得とは利子所得・配当所得など10種類です。

さらにこの所得から『所得控除』を引きます。

『所得控除』は基礎控除・配偶者控除など、14種類があります。

前項でみた社会保険料は『社会保険料控除』として全額控除されます。

所得から所得控除を引いたものを『課税所得金額』といいます。

この『課税所得金額』に、その金額に応じた税率がかけられ、所得税が計算されます。

 

 

所得控除のうち、基礎控除や配偶者控除など年末調整の際に会社が控除してくれるものもありますが、医療費控除などは翌年確定申告をしないと控除されません。

自営業者などはすべて自分で行います。

ここを理解しないと、受けるべき控除を受けられなくなるので気を付けましょう。